キノコ最前線 天空の城ラピュタ


きのこ好きの皆様ご覧になりました?
金曜ロードショー「天空の城ラピュタ」
シータ言ってましたよねっねっ!
「土と離れては生きられないのよ」ですって!
シータはって言ってますがきのこ(分解者)なくしては生命のサイクルは成り立たないよって言ってるんですね、宮崎監督のメッセージそのきのこ確実にうけとりましたよ!

だけど宮崎作品はどうしてこんなに懐かしいような気持ちになるんでしょう?

キノコ最前線 マリー編(くるみわり人形より)

20110620 025

kinoko2009119 010

今日はくるみわり人形よりマリーちゃんの登場です。マリーちゃんは洋服ダンスのコートの袖から不思議な世界に入っていってしまいます。キノコ病の私たちは不思議な世界への憧れが強めの人種であるといえます。キノコ好きの皆様そのきのこは知っています、はじめてフェアリーリングを見たときあなたの中の琴線いいえ菌線が震えてしまったでしょう?菌類の子孫なんですから当然のことです。それにフェアリーリングは不思議の世界の入り口なんですから!マリーちゃんとキノコ病の私たちに共通すること、それは日常と非日常の扉の常識という名のネジがゆるんでいるという点です、そのため日常と非日常を自由に行き来してしまい、つかみどころのない印象、または周囲から浮いたようなチグハグな印象を与えてしまいがちです。
そんな私たちの必須アイテムそれがきのこです。現実といわれる日常の中で違和感やズレを感じる人であればあるほど不思議の世界で自由にはばたけます。違和感やズレはアリスみたくキノコを齧って調節すればいいんです、そうです!とびまわることも、小さな穴を通りぬけることだって!できるんです!きのこさえあれば・・・・・・そうきのこさえあれば・・・
kinoko2009119 008

kinoko2009119 009
くるみわり人形といえばチャイコフスキーです、この方もきのこと大変に深い関係があります、続きはきのこ文学大全の中のチャイコフスキーとレーニンをお読み頂ければよろしいかと・・・

キノコ最前線 フィンランド編

kinoko2009119 007


フィンランドにお仕事で行かれたミワキノコ様より頂きました。
フィンランドといえば「かもめ食道」ですよね、もたいさんのスーツケースの中にアンズタケが入ってるんですよね、たしか・・・
いいないいなフィンランド!!!
フィンランドの森のきのこはそれはそれは美しかったのですって・・・

*ミワキノコ様こんなにも重いものをありがとうございました!

キノコ最前線 藤田嗣治編

kinoko2009113 003
画家の藤田嗣治さんの登場です。そのきのこは藤田嗣治さん大好きでこの方はきのこ書いてるに違いないって・・・ずっと探していました。そしてやっぱりありました。画像が悪いのですが右上にねホラ!キノコ!!!
きのこを好きな人が好きなのか?それとも好きな人がきのこを好きなのか?
このところグルグルと考えています。でもなんなんでしょう?このたしかに繋がっているかんじは?
この方の黒髪のキノコカットはあの時代のフランス人たちに、きのこのように不思議でミステリアスに映ったに違いありません。

キノコ最前線 今日の毎日新聞の一面に

「うつくしやあらうつくしや毒きのこ」。信州出身の俳人・小林一茶が毒キノコのあやしい美をいくつも詠んでいたのを飯沢耕太郎さんの「きのこ文学大全」(平凡社出版)で教わった。「人をとる茸はたしてうつくしき」「化されな茸も紅を付て出た」
くれぐれも化かされぬよう用心の要るキノコ狩りだが、少し前に関西の山林でカエンタケという毒キノコが急増中というニュースを見かけた。火災を思わせる真っ赤な棒状のキノコで、枯木の根元などに生育するが、その猛毒ぶりがすごい。
3グラムも食べれば死ぬといわれ、専門家によると全身真っ赤になる炎症を起こす。触れただけで皮膚がただれる。見るからに毒々しいが、食用のベニギナタタケと間違えられたことがあった。新潟県や山形県などで中毒例があり死者も出た。
専門家が注目するのはカエンタケの発見例がミズナラやコナラが集団枯死する「ナラ枯れ」の発生地域に多いことだ。米粒ほどの甲虫が伝播する病原菌で起こるこのナラ枯れ、本州日本海側から各地へ急拡大する防除困難な森林被害である。
この話で頭に浮かぶのは宮崎駿監督のアニメ「風の谷のナウシカ」で有毒の瘴気を出す菌類と怪虫の森「腐海」だ。腐海は文明に汚染された土地に生じた人間を拒む生態系である。が、それは実は土地の毒を浄化する役を果たしていたのだ。
ナラ枯れ拡大の原因のひとつは人が薪炭を利用しなくなり、森の老木を放置するようになったからという。また温暖化の影響だという見方もある。文明のもたらす枯死の後に生える毒キノコは人に何を語りかけるのか。「天狗茸立けり魔所の入口に」。これも一茶だ。

そのきのこも一句詠んでみました。

きのこの輪ふと誘われし魔所の中

キノコ最前線 ベジタブルバーガー・マッシュルーム

20091009112950_00_400

キノコ好きの皆様に朗報です。

今年4月フレッシュネスバーガーで、肉を使わないヘルシーなハンバーガー「ベジタブルバーガー・トーフ」が登場して人気となったが、ついに10/10(土)、その第2弾となる「ベジタブルバーガー・マッシュルーム」(420円)が発売される。
今回、なんといっても驚きなのはマッシュルームの巨大さ。バンズと変わらない大きさと肉厚感が、かなりのインパクトだ。このマッシュルームは、イタリア語で「ポットベラ」と呼ばれ、ポットは「大きな傘」、ベラは「美しい」という意味を持つという。傘の直径が約8~10cmもある巨大なマッシュルームで、ビタミンB2 や食物繊維が豊富なヘルシー食材なんだとか。
「どんだけデカいの!?巨大マッシュルーム入りバーガーが本日発売!」東京ウォーカー

いよいよ時代が追い付いてきましたね。

キノコ最前線 マッシュに注意!

img_0008

今日の情報は誰が送って下さったと思いますか?
なんとなんと!オリンピックの金メダリスト荻原健司さんなんですよ!!!
きゃー金メダリストは菌メダリストでもあるようなのです、あ~きのこってすごい!!!

キノコ最前線 飯沢耕太郎編

私たちキノコ病の愛読書「世界のキノコ切手」「きのこ文学大全」の著者である飯沢耕太郎さんの登場です。

そのきのこが申すまでもなく、この2冊のきのこ本は、数多くの文化系の潜在的なきのこ好きを発病させてしまった名著であります。そのきのこも切手の中のかわいいきのこたちに誘われるようにきのこの森に入りました。きのこの森は例えようもないくらい素敵で奇妙でおもしろくて・・・・・・これについてはまたの機会にします。

さて、きのこが生物界における分解者だとういう点に魅せられる方は多いのではないでしょうか?飯沢さんはきのこ文学大全の中でこのように書かれています。

「人文系のきのこ図書がまったくないことに大きな不満を抱いていた。後で詳しく見るように、きのこイメージは文学作品の中で見すごすことのできないユニークな場所を占めている。残念なことに、それらをきちんと調べたりまとめたりする試みも、ほとんどおこなわれてこなかったようだ。誰もやっていないなら、自分の手でやるしかないのではないかというのが、本書執筆の最大の動機である。」

えー!えー!これってきのこが土の中で行っている分解と同じことです!分解って落ち葉や死骸を無機物にして次の生命に繋げることです、落ち葉や死骸を不満に置き換えてみてください、新しい生命それがこの2冊の名著って考えてみると飯沢さんは分解者という訳なんです。今の私たちが今一番欲しいものそれは「分解する力」ではないでしょうか?

誰もが言いようのない不満や不安や憤りを感じながら生きているけれど、それらの不満や憤りを栄養に、自らが置かれた状況を分解する(変換する)、周りの状況を生きやすいものに変えてしまう、更には楽しいものにまでにつくり変えてしまえたら、これほど素敵なことってないって思います。文学や切手の中のきのこたち、そしてキノコ病の先人たちは、私たちを楽しませてくれるばかりか、私たちが一番欲しい「分解する力」を貸してくれるような気がしてなりません。文化の世界きのこの世界を分かりやすいかたちで繋いで下さった飯沢耕太郎さんに感謝を込めて。