キノコ最前線 モンスターエンジン編

きのこが境界線上の生き物だという点に惹かれる方は多いのではないでしょうか?
境界線上の生き物はきのこの他に蝙蝠、蛙、カモノハシなどがいます。
これらの境界線上の生き物は古くから特別なもの、聖なるものとして扱われてきたということなんです。ということで聖なるものの視点を持つモンスターエンジンの登場です。

こだわってる こだわってる 
不運を重ね目に見えるところまで
耐えてるじっと耐えてる飛び散る火花の中 体と自信
新幹線 携帯電話 皆気付け それは当たり前じゃない
リサイクル 血のリサイクル 俺たちが遂げるものの輪廻転生

ぐわぁ~おもしろいを行き過ぎて、片足をかっこいい世界に突っ込んでしまっているのです。モンスターエンジンは、おもしろい世界とかっこいい世界、2つの世界の境界線上に棲み、聖なるものだけが持つ視点を獲得してしまったのです。詩の中に皆気付けとあるでしょう?きのこ好きをはじめとするセンスのいい人たちは、気付いています、世の中が便利になり豊かになったその影で見ないようにしてきたこと、聞こえないようにしてきたこと、感じないようにしてきたことに気付いています、そして気付き始めている人たちは増えています、そうしてまたきのこに気付きはじめるんです。

キノコ最前線 田口ランディ編

昨日に引き続き、袰岩さんが繋いでくださった不思議な繋がりのおかげで田口ランディさん著『生きる意味を教えてください』の中で写真家の藤原新也さんとの対談でランディさんがマジックマッシュルーム体験をこんなふうに言われているのを発見したんです。

(田口)メキシコにマサテコ族という少数民族がいるんですけど、一昨年、その人たちが住んでいるウアウトラという山の中に行って、その地のシャーマンからマジックマッシュルームのセッションを受けたんです。そこのマジックマッシュルームは世界一とか言われていて、すごくクリアな状態で人間の感受性だけをばーっと鋭敏にさせる。そのとき、本当は出ちゃいけないと言われているんですけど、たまたまトイレに立つためにセッションルームの外に出た。そうしたら真夜中で、ものすごい星空が見えちゃったんですね。がッと星空につかまれてしまって、星空に呼ばれたんです。それで取り乱して泣いてしまったんです。でも次の瞬間、サーと世界が閉じていくのも見えたんです。これは世界に起こっていることじゃなくて、私の中に起こっていること。だけど、なにかが呼応して、私には空の次元が開くように見えたし、その閉じる瞬間も見た。でもそれはマジックマッシュルームの力を借りてのこと。日本に帰ってきてから、一生懸命、もう一度あれを開けようとするんですけど、全然開かないんです。ところが不思議なもので、小説を書こうとしているときだけ、ときどき開くんですよ。それ以外のときはまったく開かない。
(藤原)表現というのは、そういうことだね。

そのきのこはこう思うんです、きのこを好きな私たちが、きのこにのめりこんでしまうのはその訳は・・・その訳は・・・