きのこの妖精

White mushroom #2

妖精といえば私たちの生活の中にもたくさんいます
妖精が身近にいることを、こんな素敵にいとうせいこうさんが
表現されています

ホテルのアメニティグッズを持ち帰り家のバスルームに置いた途端に魔法が解け、妖精たちはただの非現実的なチビに早変わりしてしまうからだ。なんだかんだ言って、家では野暮なボトルが一番なのである。妖精とは暮せないのである。

キノコ最前線 とろサーモン編


今日のキノコ最前線はとろサーモンの登場です。
放置プレイ漫才という高度な技での登場です。注目すべきは、この放置プレイ漫才(別名すかし漫才)は喧嘩したまま、ステージ上で1人で勝手に話し出したのを客がネタだと思いウケだした事から偶然できたものらしいのです。偶然からなにかが生まれる。こんなところにきのこが!っていうのを日常生活の中で応用してみるのはどうでしょう?人が自分のことを笑ったり、注意したり、バカにしたり、呆れたりって・・・自分が予想もしない反応、もっと言ってみれば、そこまで言うっていうぐらいの反応をしてくれた先に”自分らしさみたいなもの”落ちてるように思います。周りの人が、自分の探してるものをいとも簡単に示してくれることあるって思います。

きのこは一本一本が違っていますから

とジョン・ケージがおっしゃっていますが
人だって一人一人違っていますから
もともと特別なオンリーワンなのです
ってこれどっかで聞いたことあるなぁ・・・

きのこのマジック

The Magical Mushroom
美しいきのこを前に
なんの言葉も浮かばない時
くやしい!って思います
そしてすぐこう思うんです
だからきのこはすごいんだと・・・
そしてきのこマジックにまたかかります

奇病日記

そのきのこさんから渡された地図通り洞の大木はあった。私が入るにはその木の洞は小さいようにも思われた。私は緊張していたようで神社の石畳を歩いてみた、石を三つとばしに踏む、そうやって幾度か繰り返し歩いているうちに緊張はとけていった。私はとうとう木の洞に入ってみることにした。洞の中は思ったよりも大きくて木にもたれていれば人に見られることはないだろう。私は妙な居心地のよさを感じはじめていた。’それ’ってなんだろう?そのきのこさんがいつだったか’それ’について話をした時、私は幼い日のある体験を思い出していた、今ではすっかり見かけなくなったが、模様の施された硝子戸を、朝の支度をしている家族の物音を聞きながら、その結露した硝子戸の植物の模様を、目でグルグルとなぞる、まるで大きな大きな透明の膜に包まれているような不思議でたわいもない体験だ、この体験はそのきのこさんのいう’それ’をなぜか連想させた。最近では「きのこ」と聞くだけで、えもいわれぬおもしろさがこみあげてくる、それは私の中の巧妙につくられたからくり箪笥の奇妙な扉が開いてしまう予感によるものらしい、きのこに選ばれし者たちが、きのこの森から出ないのは、きのこが次々にびっくり箱を開けるのでついつい遊んでしまうだけのことだ。きのこの森から出られないのではなくて、出るのを忘れてしまうだけのことなんだ。そんなことを考えているうちに木の枯れた匂いが鼻をついたので、急に我にかえり私はいっこうにあっちの世界へは行けそうにないのと、あまりの寒さにあっさり断念して店に戻ることにした。

閉店中の看板をかけたドアのガラス戸越にそのきのこさんが見えた。なんだか妙な違和感を感じた、そのきのこさんは右手でスプーンを使ってる、たしか左利きの筈なのに・・・そう思った頃、私が思い出していた、たわいもない体験の事を幼いころ「隙間の時間」と勝手に一人で呼んでいたことを思い出した。なにかがまたひとつ繋がったような気がした。

空は怖いようなねずみ色で、雪が降るという天気予報はどうやら本当のようだった。