キノコ最前線 江戸川乱歩


”うつし夜は夢、夜の夢こそまこと”で有名な偉大なる作家江戸川乱歩先生の登場です。
そのきのこは小さい頃乱歩を読んで、こういう小説をおもしろがる文化というものは懐の深いものだと感じた事を覚えています。
同時におぼろげながらも真っ当な欲望より、うしろめたい欲望の方に強い魅力を感じていました。
好き勝手てんでバラバラの方向を向いているきのこにであえて、うしろめたい欲望さえも全部ありなんだと思うことができました。
きのこにであえて、ありのままの自分でいてもいいことを知りました。
乱歩の小説に出てくるダメ人間に自分を重ねて読んでみました。ダメ人間であればある程小説の中の世界で輝いているではありませんか・・・、乱歩にであえて、そのきのこのうしろめたい欲望を文化に向けられるのではないかと思い始めました。ああ!もう勘違いでもなんでもかまいません。