シェイクスピア「あらし」より

杖で魔法の輪を描き丘に、川や鎖された沼のほとりに棲む小さな妖精たち、砂の上に足形も残さず海神の引く後を追掛け、帰り来る波を跳び超え戯るるお前ら、月夜の毒茸の菌を撒き散らし、牧草の緑を濁らせて羊どもを困らせる小人たち、真夜中の茸造りを楽しみ、厳かな日没の鐘の音を聴いて喜ぶ汝らー