ここも映画などで何度も見たことがあった鉄道引き込み線です、ただこれほどまでに大規模な収容所だとは思っていませんでした。140ヘクタールもあるそうで端はかすんでいます。この死の門があるのはアウシュビッツ第二収容所ビルケナウ収容所でアウシュビッツ第一収容所からは少し離れた所にあります。

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これがアウシュビッツで撮った最後の写真です、この窓の奥がガス室と焼却炉です。無意識に生の臭いのするもの、美しいものを探してしまうのかもしれません。帰ってきてから小川洋子さんの「アンネ・フランクをたずねて」の中のこんなことを書かれていた部分に正直ドキッとしました。

前回、アウシュビッツを去るとき、これを最後にしてはいけない、という予感がありました。そこは、いちど来て満足したり、分かったつもりになったりすることをけっして許さない場所です。機会があるごとに足を運ぶべき場所であり、その機会は努力して生み出さなければなりません。何度でもおとずれ、そこが変わらずにありのままの真実として残っている姿を、繰り返し確認する必要があるのです。