森の静寂、そのなかで夢想する孤独なる魂。そこではあらゆることが夢のなかの姿のように浮かんだことでしょう。
 人生の夜明けにたっている子どもたちは、いつの世でもそれに似た夢のなかに生きているのです。子どもはお話を聞くと、あらゆることを空想してみせます。それは合理的思考に慣れた大人には到底理解できるものではありません。メルヘェンはそうした子どもの空想に合致した語り方をしています。それが口伝えであるメルヘェンの強みです。
 メルヘェンでは、合理的に考えたら不可能なことが次つぎに起きます。夢のなかに生きている子どもたちには、それがあたりまえなのです。もし子どもがメルヘェンを合理的にしか読まなくなったら、それはおそろしい世界になるでしょう。

そのきのこ大好きな小澤俊夫さんの文章なのですが、小澤俊夫さんは小沢健二さんのお父さんだったんですね、びっくり!
それはおいといて、メルヘェンを合理的にしか読まない子どもが大きくなったら大人だけの国の住人になります、大人だけの国=それはおそろしい世界、大人だけの国の住人の好き勝手にはさせませんよ。
”メルヘェンときのこの関係”そのきのこでは力入れていきます。