きのこが植物でもなく動物でもなく、男でもなく女でもなく、そんなどっちつかずな微妙な存在だという点に惹かれる方は多いのではないでしょうか?という訳でおもちゃのようなお城(ノイシュバンシュタイン城)を建てたルートヴィヒ2世の登場です。

ルートヴィヒは中世騎士道への憧れを強く持ち、ワーグナーの創作する楽劇の世界と白鳥の魅力にとり憑かれ、自分の趣味のためだけに子供のような強引さで、莫大な国費を使い城の建設を行いました。

ルートヴィヒは子供でいることも許されず大人にもなりきれず,王にもなりきれず芸術家にもなりきれず,それは悪いことなのでしょうか?きっとそうではありません、メルヘン王とも狂王とも呼ばれたルートヴィヒだけが、この夢のようなお城をつくることができたのだと思います。きのこを見るとなぜかザワザワしてしまう、ルートヴィヒを思う時もザワザワする、このなんだか分からない強い魅力はなんなのでしょう?

どっちつかずであること・・・
中途半端であること・・・
白でもなく黒でもない・・・
グレーである生き方こそがキノコ的といえるのではないでしょうか?

こんな世の中だからこそキノコ的な生き方が必要とされている、そう思います。