文學界で連載の飯沢耕太郎さんの連載「きのこ文学の方へ」
第3回は聖なるベニテングタケです。
あ~きのこの森はますます深くますます妖しくなってきた・・・
もうマトモじゃいられない!(これパクッてます)
タグ: 飯沢耕太郎
キノコ最前線 文學界で連載です!
文學界で飯沢耕太郎さんの連載「きのこ文学の方へ」がはじまりました。
2010年はいい風が吹いていますね~
きのこの胞子は小さい小さいですからね、飛びます、飛びますよ
きのこの胞子は小さい小さいですからね、浸透します、浸透しますよ!
あっもう2月号が出ているのですって!!!(とよ田キノ子さんのとよだのにっきで詳細を載せておられます!)
飯沢耕太郎のキノコ狩ルチャー in Kyoto
行ってきました!7月のキノコ狩ルチャー in Tokyoにも増して
濃い内容で趣向の凝らされた楽しいキノコ狩ルチャーでした。
rimaconaさんの声と音は妙な具合に体の奥深くに入ってきて・・・
この小さなオトの胞子は体の中でガサゴソ音をたてる・・・
なんだかグルグルまわります・・・不思議不思議・・・
今日は今日は
今日は今日は飯沢耕太郎のキノコ狩ルチャー in KYOTOです!!!
なのでなのでおめでたいホールインキノコの写真にしました!
キノコ最前線 今日の毎日新聞の一面に
「うつくしやあらうつくしや毒きのこ」。信州出身の俳人・小林一茶が毒キノコのあやしい美をいくつも詠んでいたのを飯沢耕太郎さんの「きのこ文学大全」(平凡社出版)で教わった。「人をとる茸はたしてうつくしき」「化されな茸も紅を付て出た」
くれぐれも化かされぬよう用心の要るキノコ狩りだが、少し前に関西の山林でカエンタケという毒キノコが急増中というニュースを見かけた。火災を思わせる真っ赤な棒状のキノコで、枯木の根元などに生育するが、その猛毒ぶりがすごい。
3グラムも食べれば死ぬといわれ、専門家によると全身真っ赤になる炎症を起こす。触れただけで皮膚がただれる。見るからに毒々しいが、食用のベニギナタタケと間違えられたことがあった。新潟県や山形県などで中毒例があり死者も出た。
専門家が注目するのはカエンタケの発見例がミズナラやコナラが集団枯死する「ナラ枯れ」の発生地域に多いことだ。米粒ほどの甲虫が伝播する病原菌で起こるこのナラ枯れ、本州日本海側から各地へ急拡大する防除困難な森林被害である。
この話で頭に浮かぶのは宮崎駿監督のアニメ「風の谷のナウシカ」で有毒の瘴気を出す菌類と怪虫の森「腐海」だ。腐海は文明に汚染された土地に生じた人間を拒む生態系である。が、それは実は土地の毒を浄化する役を果たしていたのだ。
ナラ枯れ拡大の原因のひとつは人が薪炭を利用しなくなり、森の老木を放置するようになったからという。また温暖化の影響だという見方もある。文明のもたらす枯死の後に生える毒キノコは人に何を語りかけるのか。「天狗茸立けり魔所の入口に」。これも一茶だ。
そのきのこも一句詠んでみました。
きのこの輪ふと誘われし魔所の中
キノコ最前線 飯沢耕太郎編
私たちキノコ病の愛読書「世界のキノコ切手」「きのこ文学大全」の著者である飯沢耕太郎さんの登場です。
そのきのこが申すまでもなく、この2冊のきのこ本は、数多くの文化系の潜在的なきのこ好きを発病させてしまった名著であります。そのきのこも切手の中のかわいいきのこたちに誘われるようにきのこの森に入りました。きのこの森は例えようもないくらい素敵で奇妙でおもしろくて・・・・・・これについてはまたの機会にします。
さて、きのこが生物界における分解者だとういう点に魅せられる方は多いのではないでしょうか?飯沢さんはきのこ文学大全の中でこのように書かれています。
「人文系のきのこ図書がまったくないことに大きな不満を抱いていた。後で詳しく見るように、きのこイメージは文学作品の中で見すごすことのできないユニークな場所を占めている。残念なことに、それらをきちんと調べたりまとめたりする試みも、ほとんどおこなわれてこなかったようだ。誰もやっていないなら、自分の手でやるしかないのではないかというのが、本書執筆の最大の動機である。」
えー!えー!これってきのこが土の中で行っている分解と同じことです!分解って落ち葉や死骸を無機物にして次の生命に繋げることです、落ち葉や死骸を不満に置き換えてみてください、新しい生命それがこの2冊の名著って考えてみると飯沢さんは分解者という訳なんです。今の私たちが今一番欲しいものそれは「分解する力」ではないでしょうか?
誰もが言いようのない不満や不安や憤りを感じながら生きているけれど、それらの不満や憤りを栄養に、自らが置かれた状況を分解する(変換する)、周りの状況を生きやすいものに変えてしまう、更には楽しいものにまでにつくり変えてしまえたら、これほど素敵なことってないって思います。文学や切手の中のきのこたち、そしてキノコ病の先人たちは、私たちを楽しませてくれるばかりか、私たちが一番欲しい「分解する力」を貸してくれるような気がしてなりません。文化の世界ときのこの世界を分かりやすいかたちで繋いで下さった飯沢耕太郎さんに感謝を込めて。
「キノコ狩ルチャー」のお知らせ
きのこ好きの皆様!!!
待っていました、飯沢耕太郎さんの「キノコ狩ルチャー Vol.3 ─ 特集:キノコの音楽」のお知らせです。
戦後民主主義と少女漫画 飯沢耕太郎著
『きのこ文学大全』でおなじみの飯沢耕太郎さんが『戦後民主主義と少女漫画』を出版されました!!!
今日はそのきのこでなく
世界の片隅で少女漫画に心震わせている者の一人として
少女漫画に関心を持たないできた人にこそ
カラオケマイクを手にするその手に
この『戦後民主主義と少女漫画』を手にとって頂きたいと願います。
そしてそして”きのこ”もちょこっと出てくるんです!!!
キノコ最前線 本当の大変化はもうきのことともに始まっている
きのこ好きの皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日はこれから起こる、いえもう起こっている大変化をフェアリーリングでイメージしてみてはいかがでしょう?(世間ではくもの糸で例えているようなんですが・・・)水面下で様々な技術が動き出して繋がっていく様を菌糸でイメージしたらワクワクしませんか?
やがて世界を覆い尽くし、今以上に緻密なネットワークをつくり、ある日突然世界各地で美しいきのこが顔を出す。そんな巨大なフェアリーリングの中にすっぽり地球が入ってしまったら、そこはなんだって起こる開かれた世界の入口です。ん?何の話か分からないですって?
私はインターネットの話をしています。インターネットの世界をリードするグーグルは前代見聞のきのこなんです。世界で最大の生物であるきのこをあのグーグルが見逃すわけないんです、まあ公言されてはいませんが・・・。「世界中の情報を整理し尽くす」・・・むっむっ!!!近い将来「私達きのこだったんです」というグーグルの発表に世界中の人たちが唖然とする、なんて光景がありありと想像できます。
グーグルの連中に際立つ特徴は、インターネットを擬人化して話すしゃべり方ではないかな。こういう姿になりたいという意志をインターネット自身が持っている。自分たちはその意志に導かれて技術開発している。彼らの言葉の端々からそんな雰囲気を感じる。しかもそのことを皆、誇らしく思っている
ねっねっそっくりでしょう?高橋睦朗さんの「J・Cからの贈り物」と!
きのこ学会の入会資格はむづかしいわけではない
きのこを愛すること人間を愛するごとくであること
むしろ きのこの視点から人間を見ることを
学ぶ謙虚さと自由さとを 持ちあわせていること
たとい そのきのこがはでな毒を持っていようと
人間の価値基準から踏みつぶされたりしないこと
きのこが人間を踏みつぶさない事実に準うこと
きのこ学会議長席はつねに空席であること
光栄ある椅子を占めることのできる光栄は
きのこ以外の所有ではありえぬこと
(きのこ文学大全 ケージと菌類学より 飯沢耕太郎著)
そのきのこ声を大にして言いたいのが、きのこ好きをはじめとする少数派の私たちこそが多く可能性を持っているともいえるんです。きのこに選ばれてしまったという根拠のない自信でもって行動してしまう、おめでたい私たちきのこ好きこそが、この大変化を一番たのしめるのではないでしょうか?