ブルー

chlorociborie verdissante - Chlorociboria aeruginascens
小さい子供のことばってとってもビックリさせられることありますよね。
テレビで日曜美術館だったような気がするのですが
ピカソの青の時代の一枚を見て小さな子供が
「ブルーってかなしい色だね」
って言ったんです、それからきれいな青を見つけると
この言葉おもいだします。

奇病日記を読んで頂くにあたって

そのきのこでは、キノコ病というこの奇妙で不思議な、そして魅力的な病気を、なんとか文章で形にできないものかと奇病日記を始めることにしました。キノコ病を患っておられる患者、いえ、勇者の方たちとの出遭い、キノコ病に関するエントリーに頂いたコメント、助言などがきっかけになりましたことを、深く感謝しております。引き続きそのきのこを宜しくお願い致します。

奇病日記 9月3日

朝夕ずいぶん過ごしやすくなってきた。冬生まれのせいだろうか、私は夏が苦手だ。私ははこの時期から毎年活動的になる。今日は夏から試行錯誤してきたサンドイッチが完成した。スモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチは予想以上の出来栄えだ。全てがうまく進んでいたんだ。あの女が来るまでは。

客が途切れた夕方あの女が入ってきた。西日の射す椅子に座った時思い出した。たしか2週間程前に一度来たことがあったはずだ。女はアイスコーヒーとサンドイッチを注文し、カウンターに飾ってある私の一番好きな絵葉書を見て「これ私も大好き」ときわめて自然な笑顔で話しかけてきた。私はつい油断して、必要以上に大げさな笑顔を返してしまった。あれがいけなかった。アイスコーヒーのグラスを用意する私の背中に向かって、女は待ってましたとばかりに話し始めた。
「人間というものは大体3種類に分けることがでるんですよ。この絵を飾っておられるということはマスターは大変に有望です。」
3種類???有望???何の話かさっぱり理解できないでいる私の困惑に気づいているのかいないのか、女はサンドイッチを食べながら一方的に話し続け、最後の一切れを食べ終え、これといった挨拶もないまま帰ってしまった。しかもアイスコーヒーを飲んでいない。なんだ、あの女。占い師なのか、なにかの勧誘なのか。どのような感情を抱いてよいのかさえも分からない私は、窓越しに赤く染まりつつある夏の終わりの空をぼんやりと眺めていた。

奇病日記のはじまり

 それは今をさかのぼること16年前、その年日本中を何年か振りの猛暑が襲っていた。私の営む喫茶店は、寺院や墓地などが点在する坂の多い街にあり、高台からは高層ビルの見える位置にありながら、ゆっくりとした時間の流れる閑静な住宅街にあった。夏の終わりの夕方、一人の女性客が入ってきた。誰も客がいないのをいいことに、私の趣味であるジャズをいつもより少し音量を上げていたのを思い出し音量を下げた。女性客はよりによって一番西日の射す背もたれのない椅子に座りアイスコーヒーを注文した。長年このような仕事をしていると人の特徴を覚えるのが得意になってきたりもするが、その日は古くからの友人に頼まれていた仕事におわれ寝不足が続いていていたこともあり、今となってはその女性客と私の最初の出会いは印象の薄いものでしかない。その女性客と初めて出逢った日、それは同時に私ときのこ病患者の初めての出遭いの日でもあり、そしてまちがいなく私の中の奇妙な扉が開いてしまった日でもある。その女性客の名はそのきのこという。(つづく)

楳図先生おめでとうございます!

きのこ好きの皆様今日はすばらしいニュースでしたね。もちろん我等が楳図かずお先生の「まことちゃんハウス」勝訴のニュースです。先生は赤白しま模様のネクタイを締めて出廷されたとのこと。先生はいうまでもなくしましま病を患っておられます。かっこよすぎる。

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