そのきのこ

不思議なもので、聖地って言葉が耳に残っていたからなんでしょうか？ふとテレビをつけたら、シティーボーイズの三人がこんなこと話されてたんです。
大竹さんが「もう、どこでも禁煙禁煙って言いやがって」って怒ってるんです、「俺たちが子供の頃はよ、大人になったら煙草が吸えるんだっていう憧れってもんがあったよ、子供と大人の間にははっきりとした区別があったんだよ、今では聖域ってもんがなくなってんだよ」ですって！ふふ〜ん、そういうことだったのかぁ〜。時代は知らず知らずのうちに、聖域を取り戻そうとしているんですね、聖なる生き物きのこを求め始めて当然なんですね。
シティーボーイズは非常にきのこ的です！こちらもご覧下さい。

何日か前、新聞を読んでいたらですね、蜷川幸雄さん演出の「聖地」（松井周作）の記事が載っていたんですね、で、なんと！舞台は山の奥にある老人ホームで、往年のアイドル歌手キノコが不審な死を遂げたことから・・・ですって！キノコですって！
松井周さんは、きのこが男でもなく、女でもなく、
植物でもなく、動物でもなく・・・
境界線上にいるキノコにされたんですね〜
あぁセンスがいいとしかいいようがありません！
聖地になくてはならないもの、キノコしかありえませんものね。

そんなふうにキレイだと
気づいてしまうのに・・・
この世のものじゃないって・・・

えーえーえー！！！
そんなこと聞いてなかったって
のけぞってしまう日もあります
ちょうど今日はそんな日でした

似てる似てる舞台の袖で待ってる
芸人さんみたいです
あぁ緊張がうつってくるぅ

人生の分岐点
それはきのこに逢うか逢わないか
ただそれだけ

「あ！あんな所にきのこがあるよ」

「このきのこ食べようか？」
「でも毒きのこだったらどうするの？」

「やっぱり食べないでおこうね」
「もうお家へ帰ろう、そしていつものごはん食べようね」