シロタマゴテングタケのスメタナソース

「昼の家、夜の家」より

キノコ     半キロギラム
バター     300グラム
タマネギ(小) 一個
スメタナ    半カップ
小麦粉     大さじ二杯
塩、胡椒、クミン

タマネギをバターで炒め、塩、胡椒、クミンで下味をつける。テングタケを細かく刻み、先のタマネギに加えて、十分ほど蒸す。スメタナに溶いた小麦粉を加える。ジャガイモか、お粥に添えて食べる。

*シロタマゴテングタケは毒キノコですので食べないでくださいね。

「昼の家、夜の家」

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ポーランドにいる間中ずっと感じていたのは、私今なんてゆう国にいるんだっけ?でした。記憶やなんかが曖昧になってくるのです。時間も景色もなんか妙なかんじなのです。多分いろいろな国や人や物が混ざっているのだと思います。グルグルキャンディーの上を歩いているみたいなのです。この「昼の家、夜の家」も妙なかんじで、それでいてそれが心地よくって妙なんです。まさにこの表紙の絵みたいに境界線が溶けてしまっているようなかんじがするのです。

ポーランドより戻ってきました

万物は常に流れ動いていて、人は生よりも死に近い。しかし、そんな世界を提示しながら、小説に暗さはなく、むしろ軽やかな雰囲気が漂う。それは、多様な世界や人間に対して向けられる、作家自身の優しい眼差しのためだろう。本作ではキノコが重要なモチーフになっているが、動物でも植物でもなく、死んだものの上に命を紡ぐこの菌類を、世界の曖昧さや多様性を認める、こうした寛大さのシンボルと捉えられるかもしれない。「(訳者あとがき)より」

豊かな五官と詩情をもって、歴史に翻弄された土地の記憶を幻視する。現代ポーランド文学の旗手による傑作長編
国境の町、物語る土地の記憶

この本を読んでこの物語が生まれたポーランドに行ってみたいって思ったのが理由のひとつなんです。明日は歴史に翻弄された国ポーランドについて見て頂きたいと思います。

「昼の家、夜の家」より

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ある理由から人びとは、変化のひとつの側面しか愛せない。成長や発展は好むが、減退や崩壊は好まない。人びとにとって成熟は、いつも腐敗よりすばらしい。より若いこと、よりみずみずしいこと、より新鮮なこと、より塾していないことが好まれる。

飯沢耕太郎『フングス・マギクス 精選きのこ文学渉猟』刊行記念 「文学におけるきのこ料理」を耳と舌で楽しむ会

飯沢耕太郎さんが新刊を出されます!『フングス・マギクス 精選きのこ文学渉猟』(東洋書林)この刊行を記念して「文学におけるきのこ料理」トークの会を開かれます。
なんと!なんと!きのこ料理もでるんですって!すごい!

メニューの一部をご紹介(予定)
『詩人の食卓』 高橋睦郎
マハーバーラタのパンダヴァ五王子にささげる、五種類のきのこのソテー「Pandava brother’s &their princes」エスニック風。

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『亡命ロシア料理』
鶏肉のスメタナソース・ポルチーニ風味
マッシュルームのサラダ

『昼の家、夜の家』
クレープに包んで焼く、エノキタケのコロッケ。

日時:12月9日(日)

午後4時から
場所:ちびくろさんぼ(恵比寿駅から歩いて5分)
東京都渋谷区恵比寿南2-3-10
☎ 03-3715-2634
会費:3500円

内容:飯沢耕太郎サントーク「文学におけるきのこ料理」
おかどめぐみ子さんの文学きのこ料理
めぐみ子さんのサイト

お申し込み:ときたま
bxb06217@nifty.com

ホコリタケの甘いデザート

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「昼の家、夜の家」の中からホコリタケのデザートレシピを参考にしてみました。おいしそうでしょ?
コインくらいの厚さに切ってバターで金色になるまで炒めてたっぷりのシュガーパウダーでどうぞ召し上がれ。

万物は常に流れ動いていて、人は生よりも死に近い。しかし、そんな世界を提示しながら、小説に暗さはなく、むしろ軽やかな雰囲気が漂う。それは、多様な世界や人間に対して向けられる、作家自身の優しい眼差しのためだろう。本作ではキノコが重要なモチーフになっているが、動物でも植物でもなく、死んだものの上に命を紡ぐこの菌類を、世界の曖昧さや多様性を認める、こうした寛大さのシンボルと捉えられるかもしれない。「(訳者あとがき)より」

ホコリタケはこういうキノコです。なんともへんなカタチをしています。
Play It as It Lays

キノコ最前線 昼の家、夜の家編


文學界で紹介されていた「昼の家、夜の家」素晴らしい!素晴らしい!素晴らしい!

万物は常に流れ動いていて、人は生よりも死に近い。しかし、そんな世界を提示しながら、小説に暗さはなく、むしろ軽やかな雰囲気が漂う。それは、多様な世界や人間に対して向けられる、作家自身の優しい眼差しのためだろう。本作ではキノコが重要なモチーフになっているが、動物でも植物でもなく、死んだものの上に命を紡ぐこの菌類を、世界の曖昧さや多様性を認める、こうした寛大さのシンボルと捉えられるかもしれない。「(訳者あとがき)より」

表紙もとっても素敵です!