ロシアの挿絵とおとぎ話の世界 2

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右下のペーパーウエイトはタンポポの綿毛なんですよ、きれいでしょう?見て欲しいのはペーパーウエイトではなくって大好きな3びきのくまのキノコの背景画です。模様パターン形のシンフォニーというところで

花や鳥などの小紋、または点などがリズミカルにくりかえされて1つの平面が構成されている。壁紙や織物などのデザインに使われる。なぜある形のくりかえしは心地よいのか。そこには純粋な見る楽しみがあるから。

なるほどーそのきのこは気にいった模様の布を全色そろえてしまったり、気に入ったお菓子だけを食べ続けてしまったり、気に入ったコントも覚えるほど見たりします、くりかえしくりかえしが大好きなのです。なるほどこういうことだったのですね。納得。

キノコ最前線 3びきのくま 

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今日のキノコ最前線は「3びきのくま」です。もともとはイギリスの昔話を、「戦争と平和」などで有名なロシアの作家トルストイが文章を書かれています。田中友子さんのおすすめの文章が素敵だったので、この3びきのくまを読んでみました。

最近闇が減ってきた-多くの人がそう感じているのではないか・・・(中略)・・・不思議なことが起こるのを予感させる深い森と夜。濃厚で、どことなく荘厳な上質の闇だ。女の子はくまから森から逃げおおせた。だが暗い森から明るい現実に戻った女の子の心の中にはいつまでも不思議な闇が残るだろう。少なくとも彼女が子供でありつづける間は。

この「3びきのくま」はくまも3びき、いすも3っつ、おわんも3っつ、スプーンも3っつ、ベッドも3っつ、なんでも3っつなんです。きのこが挿絵にたくさん書かれています、だけど一言もきのこについては言及されていません。でもきのこ、この3つがどうも大事なものらしいってことそのきのこは感じました。