キノコ最前線 ねずみ男編

今日のキノコ最前線はキノコ的というものを考える上で非常に多くのヒントを与えてくれる、遂にあのお方の登場です!
人間と妖怪のあいだの半妖怪であられ、あの世とこの世の境から現世に迷い込んだ「ゲゲゲの鬼太郎」よりねずみ男さんの登場です!

どこがキノコ的かって?まずはファッションがキノコ的!黒でもなくて白でもない全身ねずみ色。黒でもあるし白でもあるし曖昧で中途半端の代表のようなお方です。おまけに怪奇大学不潔学科卒なんですって。
次は内面的なこと、お金に弱く欲に溺れやすい俗っぽい面と、愛読書は「清貧の思想」という聖なる面を併せもっておられます。
ねずみ男さんの名言の中に

「おやじおこるなよ だれだって利害によってあっちについたりこっちについたりするもんだ 人生ってそんなもんだよ」

というのがあります。おおお!非常にキノコ的!あっちウロウロこっちウロウロ、二つの世界を行ったり来たり、このぐらいのしたたかさがこれからの時代要求されてくるって思います、ホントに。
ねずみ男さんの名言にこんなのもあります。

「人間はおたがいに助け合い そして利用しあわねば いかんよ」

ねずみ男さんの能力の一つに寄生能力というのがあります、

どんなに困窮しても、他人の生活に擦り寄って最低限の生活を確保する能力がある。

利用とか寄生ってマイナスなイメージの強い言葉ですが、きのこ好きの私たちならばマイナスイメージを払拭するぐらいの勢いでねずみ男さんの名言を受け止めたいものです。
皆さんのまわりにもなんだか憎めない、気のおけない、胡散臭いねずみ男みたいな人いませんか?
本当の意味でこの世界に彩りをそして奥行きを与えてくれるのはこんなねずみ男のような存在なのかもしれませんね。