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そして、なぜか、茸の姿に宇宙の容を感じてしまうのだ。その宇宙は変容して、ときには胞子として透明な天空を浮遊し、ときには菌糸として暗黒の地中を流転する。キノコについて語ることが、宇宙について語ることになる。

元来、ファンタジーとは、異界との通話の物語のはずだった。異界を偏見で固定させたところで、ファンタジーにはならない。すべてが死であったり、すべてが夢であったりするのではない。生と死が交錯し、幻想と現実が混在するからこそ、ファンタジーなのだ。そして、本来は、人間もまた、その生命の中に、生と死が交錯し、幻想と現実が混在しているはずだ。死を閉じこめ、幻想を見ないことにして、生活を安楽にしているだけのことだ。だから、ときにはそれを解き放つため、ファンタジーがある。                      (森毅著 「キノコの不思議」より)

あけましておめでとうございます!2013年はこの森毅さんの言葉がなにかのヒントになるような気がしています、2013年もどうぞそのきのこを宜しくお願い致します。

もしも菌類が存在しなければ・・・

もしも菌類が存在しなければ、落ち葉はもとより、風に倒れた木が累なりあって、どうしようもなくなるだろう。しかしながら、木の倒れるのを待っていては処理が間に合わない。そこで、まだ生きているあいだから、死体処理は開始され、生物は病み始める。腐った木や湿った土とは書いたが、それ自体が、キノコたちの存在様式であって、死とは生の一部分でもあるのだ。 だから生とは死を組み込んで成立している。菌と植物、あるいは菌と動物の共生というより、それは生と死の共生でもある。人は死を異界に閉じこめようとする。土の中の異界は閉ざされている。それでもその異界からの贈り物としてのキノコたちの姿を通じて、生と死の交錯を考えることができる。

mushrooms and cross

宇宙の容

Mushroom

なぜか、茸の姿に宇宙の容を感じてしまうのだ。その宇宙は変容して、ときには胞子として透明な天空を浮遊し、ときには菌糸として暗黒の地中を流転する。キノコについて語ることが、宇宙について語ることになる。

                  森毅著「きのこの不思議」より

キノコ最前線 笑い飯編


きのこ好きの皆様!今日は漫才界に新風を吹き込んだ笑い飯の登場です。いわずとしれたWボケという手法をとっています。
ところできのこに出逢うことができて、アリの目で眺める世界があったという驚きとおかしさは増えるばかりでなくなることはありません。
という訳でアリの目で眺める世界をメルヘンチックに漫才のネタにしてしまった笑い飯の傑作”アリ”をご覧ください。彼らは他にもメルヘンチックな題材をモチーフにしていて、そのきのこは”笑い飯の目で眺める世界”からも目が離せないんです。

アリの目で眺める世界 伊沢正名について詳しくお知りになりたい方は森毅さんの名著「キノコの不思議—「大地の贈り物」を100%楽しむ法」読んで頂ければ尚よろしいかと思います。

キノコの不思議―「大地の贈り物」を100%楽しむ法

キノコの不思議―「大地の贈り物」を100%楽しむ法

森毅(編)の『キノコの不思議―「大地の贈り物」を100%楽しむ法』のご紹介です。

まずは、目次を見てみましょう。

  • プロローグ―なぜか、キノコの時代なのだ 森毅

1 おそろしいやつ―冥界蘇生

  • 茸たちの反乱 作家・中井英夫
  • この奇なきのこ 作家・都築道夫
  • きのこの匂いについて 神戸大学教授・中井久夫
  • 腐蝕と生の夢 作家・斎藤栄
  • 森の不純物 作家・橋本治
  • 小人の家 漫画家・水木しげる
  • キノコとは何ぞや 元滋賀大学教授・本郷次雄
  • 森の死神たち=毒キノコ 滋賀大学助教授・横山和正

2 美しいやつ―天界浮遊

  • へんなきのこ イラストレーター・南伸坊
  • なき茸 画家・安野光雅
  • キノコ ウォッチング タッチング 俳優・滝田栄
  • 茸とクソの戦争 評論家・種村季弘
  • キノコはUFOなのだ 漫画家・赤塚不二夫
  • まともでないキノコ 和光大学教授・岸田秀
  • 死体を探知するキノコ 京都大学教授・相良直彦
  • アリの目で眺める世界 写真家・伊沢正名

3 はて、面妖なやつ―異界輪廻

  • ふたつのきのこ 中央大学教授・中沢新一
  • きのこと帽子 アート・ディレクター・浅葉克己
  • キノコと赤ん坊 千葉大学教授・大室幹雄
  • ねんきん生活 お茶の水女子大学学長・太田次郎
  • きのこを食うきのこ 国立科学博物館主任研究官・萩原博光
  • 人の心に潜む冬虫夏草 漫画家・白戸三平
  • 異世界の構造物=冬虫夏草 国立科学博物館館友・清水大典

4 おいしいやつ―色界逍遥

  • 誰がキノコを食べるのか 評論家・養老孟司
  • 「キノコは嫌いよ」 「ペンションきのこ」オーナー・小宮山勝司
  • 仙人が食ったキノコ 千葉大学教授・山崎幹夫
  • キノコ名人の死 作家・小島信夫
  • 絶品!キノコ料理 キノコ料理研究家・内田正宏
  • シロアリのキノコ栽培 京都大学教授・安部琢哉
  • 妖蕈譚 漫画家・手塚治虫
  • エピローグ―どうしてこの本が生えたか 森毅

いかにも面白そうじゃないですか?面白いんです。
いろんな分野の著名人によるキノコに関するエッセイと対談を収めた本です。
なぜ、キノコがこんなにも人を惹きつけるのか、この本を読むといろいろ納得できます。

1エントリーだけでは紹介し切れそうにないので、少しずつ紹介させていただきます。