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キノコ最前線 飯沢耕太郎編

私たちキノコ病の愛読書「世界のキノコ切手」「きのこ文学大全」の著者である飯沢耕太郎さんの登場です。

そのきのこが申すまでもなく、この2冊のきのこ本は、数多くの文化系の潜在的なきのこ好きを発病させてしまった名著であります。そのきのこも切手の中のかわいいきのこたちに誘われるようにきのこの森に入りました。きのこの森は例えようもないくらい素敵で奇妙でおもしろくて・・・・・・これについてはまたの機会にします。

さて、きのこが生物界における分解者だとういう点に魅せられる方は多いのではないでしょうか?飯沢さんはきのこ文学大全の中でこのように書かれています。

「人文系のきのこ図書がまったくないことに大きな不満を抱いていた。後で詳しく見るように、きのこイメージは文学作品の中で見すごすことのできないユニークな場所を占めている。残念なことに、それらをきちんと調べたりまとめたりする試みも、ほとんどおこなわれてこなかったようだ。誰もやっていないなら、自分の手でやるしかないのではないかというのが、本書執筆の最大の動機である。」

えー!えー!これってきのこが土の中で行っている分解と同じことです!分解って落ち葉や死骸を無機物にして次の生命に繋げることです、落ち葉や死骸を不満に置き換えてみてください、新しい生命それがこの2冊の名著って考えてみると飯沢さんは分解者という訳なんです。今の私たちが今一番欲しいものそれは「分解する力」ではないでしょうか?

誰もが言いようのない不満や不安や憤りを感じながら生きているけれど、それらの不満や憤りを栄養に、自らが置かれた状況を分解する(変換する)、周りの状況を生きやすいものに変えてしまう、更には楽しいものにまでにつくり変えてしまえたら、これほど素敵なことってないって思います。文学や切手の中のきのこたち、そしてキノコ病の先人たちは、私たちを楽しませてくれるばかりか、私たちが一番欲しい「分解する力」を貸してくれるような気がしてなりません。文化の世界きのこの世界を分かりやすいかたちで繋いで下さった飯沢耕太郎さんに感謝を込めて。