スッポンタケ記念日

kinoko20091128 001

今日ずっと見たかったスッポンタケを、自然の中にいるのを初めて見てしまいました。嬉しくなってどんなニオイがするのか妖しい格好をしていたらしく後ろ指を指されていました、フフン!気になんてしていません。ただそのきのこは憂いているのです、世の中にはきのこの美しさを感じない人がいるってことを・・・

あべこべの世界

Côté verso

夏ぞらのもとにボートはゆれ
夢見るようにもためらっていた、
とある七月のゆうぐれ
身ぢかに三人の子どもは坐り、
かがやくひとみとすなおな耳で
わたしの話に聞きほれていた。
その青ぞらはいまはうすれた。
こだまはたえ、おもいではほろび、
夏はきびしい秋の霜に追われる。
けれどいまもなお、まぼろしのよう
うつつの目にはうかがえぬ空のもと、
アリスはわたしをおとずれてくる。
かがやくひとみとすなおな耳の
あの子どもらも、わたしの話を聞こうとして
身をすりよせてくればよい。
魔法の国で、子どもらは夢を見ながら
眠っている、過ぎ去る日々のかたわらで、
眠っている、ほろび去る夏のかたわらで。
ながれただよいくだりながら
金いろのひかりのなかにためらいながら
いのちとは、夢でなければ、なんなのだろう?