そして、なぜか、茸の姿に宇宙の容を感じてしまうのだ。その宇宙は変容して、ときには胞子として透明な天空を浮遊し、ときには菌糸として暗黒の地中を流転する。キノコについて語ることが、宇宙について語ることになる。