あなたは「きのこ文学」と聞いて、何を思い浮かべますか?
「きのこ文学」とは、東西の小説、詩、戯曲、エッセイ、漫画、絵本など〈きのこ〉をテーマにしている文学作品、言葉によって表現されたきのこ全般を意味しています。
実は可愛らしい〈きのこ〉には、不思議な力(パワー)と大いなる秘密が隠されています。絵本や童話に頻繁に登場する赤地に白い水玉のきのこは、ベニテングダケですが、このきのこには昔から幻覚作用が認められています。
例えば、「不思議の国のアリス」では、身体が8cm程に縮んでしまったアリスが、きのこの上で水煙管をふかす青虫に尋ねます。「もうちょっと大きくなりたいわ」。青虫の「一方の側はお前を大きくし、もう一方の側は小さくする」との言葉に従って、きのこのヘリを一片ずつ齧った彼女の身体は、急激に伸びたり縮んだりするのです。
本展では絵本や童話作品を中心に、きのこ図鑑や大型模型、きのこアートやグッズなど周辺資料も取り揃え、多彩な「きのこワールド」をご紹介いたします。
さあ、あなたもこの夏、きのこ文学の森へ迷い込んでみませんか?

会期:2013年7月20日(土曜日)から9月23日(月曜日)まで
会場:町田市民文学館2階展示室
休館日:毎週月曜日(ただし9月16日、23日は開館)、第2木曜日
観覧時間:午前10時から午後5時
観覧料:無料