元来、ファンタジーとは、異界との通話の物語のはずだった。異界を偏見で固定させたところで、ファンタジーにはならない。すべてが死であったり、すべてが夢であったりするのではない。生と死が交錯し、幻想と現実が混在するからこそ、ファンタジーなのだ。そして、本来は、人間もまた、その生命の中に、生と死が交錯し、幻想と現実が混在しているはずだ。死を閉じこめ、幻想を見ないことにして、生活を安楽にしているだけのことだ。だから、ときにはそれを解き放つため、ファンタジーがある。                      (森毅著 「キノコの不思議」より)

あけましておめでとうございます!2013年はこの森毅さんの言葉がなにかのヒントになるような気がしています、2013年もどうぞそのきのこを宜しくお願い致します。