060

061-001

「昼の家、夜の家」の中からホコリタケのデザートレシピを参考にしてみました。おいしそうでしょ?
コインくらいの厚さに切ってバターで金色になるまで炒めてたっぷりのシュガーパウダーでどうぞ召し上がれ。

万物は常に流れ動いていて、人は生よりも死に近い。しかし、そんな世界を提示しながら、小説に暗さはなく、むしろ軽やかな雰囲気が漂う。それは、多様な世界や人間に対して向けられる、作家自身の優しい眼差しのためだろう。本作ではキノコが重要なモチーフになっているが、動物でも植物でもなく、死んだものの上に命を紡ぐこの菌類を、世界の曖昧さや多様性を認める、こうした寛大さのシンボルと捉えられるかもしれない。「(訳者あとがき)より」

ホコリタケはこういうキノコです。なんともへんなカタチをしています。
Play It as It Lays