kinoko200994 001

むかし昔、冬のさなかのことでした。雪が、ふわりふわりと、空からまいおりてきました。そのとき、どこやらの国の王さまのおきさきが、黒檀の枠の窓ぎわに腰をおろして、針しごとをしていました。ところが、こうやって縫いものをしながら雪を見あげたとたんに、おきさきは、ちくりっと、針で指をつっ突いて、血が三滴、ぽたりぽたりとと雪のなかへ垂れました。すると、白い雪のなかにおちたその赤い色が、みたところ、いかにも美しかったので、おきさきは、「雪のように白く、血のように赤く、窓わくの木のように黒い子供があったら、さぞうれしいでしょうにねえ」と、ひとりでかんがえてみました。

ふふん これは白雪姫が生き返るシーンではありませんか・・・

生き返ることと左下のきのことはどうやら深い関係にありそうです・・・